どうもニートの人たちは、単に働きたくないからふらふらしているという訳ではないらしいようです。「やりたい仕事がみつからない」「自分に合った職業って、一体何だろう」「自分の好きなことを仕事にしたい」「自分の好きなこと以外の仕事をしたくない」という考えが頭をよぎっているようです。
これを聞く限りだと「仕事を選り好みしてるんじゃない!そんな状況じゃないだろ!!」と突っ込みを入れたくなってしまいますが、これが解っているくらいなら、とっくに働いていますよね。不景気のときは、リストラが盛んでした。
景気が良くなって求人も増えてくれば、ニートと呼ばれている人たちも減少するのではないかと考えるのは、少し違う気がします。ニートの人たちは、自分の好きなことを仕事にしたいので、自分の好きではない仕事には目もくれないと考えたほうが良いのではないでしょうか。
2005年版の青少年白書で、15~29歳の青少年にアンケートをとったところ「希望の仕事があれば働きたい」と考えている人が52.9%、「希望と違う仕事であっても働きたい」と考えている人は24.3%、「働いても働かなくてもどちらでも良い」と考えている人が3.6%「働きたくない」と考えている人が5.4%となっています。